2014年7月19日土曜日

前半戦総括3 なぜ、キャッチャー梅野なのか?


阪神には、今、9名のキャッチャー登録選手がいる。

外野に転向した狩野を含めると、10名になる。

日高、鶴岡、今成、藤井の4名が移籍選手。

小宮山、梅野、清水、小豆畑、岡﨑、狩野の6名が、生え抜きだ。

2年目の小豆畑は、1軍登録が、まだない。

強肩ながら、打力がなく、2軍でも、1割5分しか打てていない。


このまま、消えていくかもしれない。

キャッチャーの評価は、いろいろあるが、基本は、肩の強さ、捕球力、打力だろう。

インサイドワークは、一概には、語れない。

肩の強さ、捕球力、打力は、公平に、評価される。

そこで、抜け出た力がないと、非難の集中砲火となる。

狩野がなぜ、外野にコンバートされたか。

肩の強さや、捕球力が落ちるので、キャッチャーでは使えないが、打力で、生き残れた。

実際、狩野捕手の捕殺率は、惨憺たるものだった。

今成の場合は、内外野を守れる器用さがあり、内外野でレギュラーになる力がある。

今成は、時折5番を打つが、打力も、高い。

残りのメンバーで、5番を打つ可能性は、梅野にしかない。


梅野は、強運の選手だ。

福岡大学という、地方弱小チームの主将ながら、日米大学野球選手権大会日本代表の主将も務めた。

2013年のドラ4で、阪神入団。

このドラフトで、捕手の中では、7番目の指名だ。

とにかく、注目されていなかった選手なのだ。

しかし、ドラフト会議当日、TBS系列で放送された『ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう』生中継に出演している最中、阪神4位指名されている。


ドラマチックな生い立ちに、ドラマチックな登場だった。

入団すれば、キャンプはもとより、開幕1軍入りを果たし、7月には、8連勝すべてに先発マスクをかぶった。

梅野を先発から外し、8連勝が途切れて、和田監督が、大批判を浴びたのは、つい先日のことだ。


梅野は、力で、レギュラーをもぎ取ったと言える。

捕手としての力は、平均点以上ある。

プラス、抜群の打撃力だ。

速い球を投げる。

速く走る。

打球を遠くに飛ばす。

この3つは、天賦の才だ。

これを生かして、田淵以来、近くは、巨人の阿部のように、捕手で4番を打てるかもしれない。


梅野は、全日本の主将を経験している。

人格的にも、優れていると思える。

しかも、愛嬌のある顔立ちで、女性ファンが多い。


今は、大阪と、出身の福岡で、ファンが目立つ程度だが、すぐに、看板選手になる。



来年の上新電機のコマーシャルに、使われるのは、決定だろう。(笑)

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